『女神の裁き』と勾玉

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今日1日の修行でわかったのだ。魔法はコントロールさえ出来れば威力を自在に変えることが出来る。 しかし、武器に関してはそれが難しい。ナギサとの修行時にリオンの主戦力は剣だと言っていたのだ。 ならば、きっとリオンは剣も使って相手を倒すのだ。 「もしそうなら……、私もリオン君と同じ罪を被ります。リオン君だけにそんな事を押し付けられません……」 これはエゴだ。わかりきってはいるが、共に旅をする仲間として片方だけにそんな役目を負わせたくない。 そんな思いが天音にはあった。 「……」 「人を傷付けるのは、怖いです。でも……自分だけが偽善者振るのも嫌なんです……」 言葉では上手く言い表せない感情を天音は、いっぱいいっぱいになりつつもソプラに吐露した。 そんな天音を見てソプラは微笑んだ。 「……うん、合格よ。武器を選びなさい。どんな武器でも私が即戦力として戦えるように鍛えてあげるわ!」 「あ……、ありがとうございます……!」
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