運命の扉

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不思議な、不思議な夢。周りの風景もこの世界のどこかとは思えない……、まるで異世界のようだった。 いや、きっと異世界の夢を視たのだろう。そして、やけにリアルな夢だった。 ――あ、そう言えば……夢で視た天気もこんな感じだったなぁ……。 天音は不意に足を止め、廊下の窓から外を見た。外は雷が未だに鳴り続けており、雨も激しく降っていて数メートル先の視界すら遮られていてよく見えない。 何となく、夢の世界の景色に似ていた。 「? 天音ー、部活行かないの?」 「えっ、あ、待って! 行く行く!」 急に足を止めてしまった天音を心配して声をかけた友人。その声に我に返った天音は慌てて友人の後を追った。 きっと気にし過ぎなんだ、そう天音は自己完結して、もう夢の事は忘れることにした。
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