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「そ、そうなんだ……?」
「あぁ。王も姉さんより1つ上なだけだし、まぁ……経済力も権力もあるから安泰だよな」
そうリオンは軽く笑いながら言ったが、対する天音は興味津々だった。
目を輝かせてリオンに問う。
「王様ってどんな人なの?」
「んー……、仮面?」
「……え?」
天音は予想外の答えに目を丸くしてキョトンとしたあと、慌てて聞き返えした。そんな様子を見たリオンは苦笑を漏らす。
「あの人いつも仮面被ってて素顔を見たことねぇんだよ。姉さんしか顔を知らないっていうヤツ?」
まぁ姉さん曰く滅茶苦茶カッコイイらしいけど、と付け加えてリオンは答えた。
「変わった王様なんだね……」
「まぁ、命狙われる立場だしなー」
と、2人がそんな雑談をしている間に急に店の外が騒がしくなってきた。いや、騒がしいと言うには少し語弊があるかもしれないが。
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