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「……反帝国軍。まぁ……、要するに帝国兵が国を統治してるのが気に食わないから、武力で帝国兵ごと王国を手に入れようとしてる集団さ。だから俺達は皮肉を込めて『青い薔薇(ブルー・ローズ)』と言うんだ」
「アイツ等は神出鬼没でな……。何年も前から俺達帝国兵の邪魔をしたりして、衝突してるんだ」
そう喋りながらもリオンが渋い顔をしているのを天音は見逃さなかった。
「……さぁ、勾玉を持ってるのはどいつだ!? さっさと出て来い!!」
「早くしねぇと村ごと焼き払うぞ!」
「いやぁぁぁっ!!」
漸く2人が騒ぎのある場所に駆けつけると、数人の男が汚らしい笑みを浮かべて村人達を襲っているところだった。
「チッ。遅かったか……」
それを見たリオンは小さく舌打ちをすると、素早く剣を具現化して構えた。
そして、勢い良く男達に斬りかかって行ったのだ。
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