蜘蛛蛇

11/11
前へ
/11ページ
次へ
必死に、ただ前だけを向いて、ひたすら走っていた時だった。 「おぃ!なんだよアレ!!」 慶太が走りながら叫んだ。 俺と新の視線の先にもソレが見える。 大きな柵が嫌でも目にはいる。 その柵の元までくると、柵にはロープが巻かれていてるのが解った。 まるでこの先に行く事を拒むように左右を見ても、ロープに巻かれた柵がずーっと続いている。 「どうすんだよコレ・・・。」 タタタタタタタタタタタタタタタ 「向こう側に行くしかねーだろ!!」 そう言って慶太が真っ先に柵を登りだした。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加