蜘蛛蛇

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「おい、今・・・何か聞こえなかったか?」 「・・・俺も・・・聞こえた。」 慌てて立ち止まり、持っていた懐中電灯で辺りを照らすが、何も見えない。 「オメェ等、ビクビクしてんじゃねーよ。動物か何かだろ?」 慶太はそう言うと先へ進み出す。 俺は新と顔を合わせて慶太についていった。 三人で歩いて行くと ヒタ・・・ヒタ・・・ヒタ・・・ 再び、聞こえてきた、あの音。 心臓の音が早くなる。 もしかしたら、本当にヤバイ所に来てしまったんじゃないか? すると慶太が急に立ち止まった。
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