一話「音楽室の幽霊伝説」

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おれの名前は白崎晴 これといった特技も無く、趣味もない。 おれには幽霊を見る力とかそういった類いのものもない… 普通の高校生のはずなのだ。 「ハレー!起きてーっ!お腹減った」 時刻は深夜2時 おれのベッドの前にたたずみ、耳元でおれを呼ぶ こいつの名前は瑠璃川皐月 黒髪に軽いウェーブがかかった彼女は実は幽霊らしい。 自分でそう名乗っている。 「ハレ聞いてる?」 「うっさい…」 「だって、お腹減った。」 幽霊でも腹は減るらしい。 …そんなことはどうでもいい。 何故、こいつ(皐月)がおれの部屋にいて、何故おれは幽霊であるこいつの姿が見えたり、話ができたりするか… 他人の不幸話程度の気持ちで聞いてくれ。 「ハレー!なんかつくれー!」
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