一話「音楽室の幽霊伝説」

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――音楽室 「来てしまった」 おれは恐る恐る音楽室の扉に手をかけた。 ギィィ… 扉の向こうはわりと殺伐としていて、音楽室だというのにピアノ以外の楽器が見当たらない。 そういえば、この学校…音楽の授業ないな。 そんなことを考えながら、おれはピアノに向かって歩き出した。 やはり、ピアノは噂どうりひとりでに音を奏でている 「マジ…か」 おれが呟くのとほぼ同時に、背後から気配を感じた。 とんとん… 何者かがおれの肩を叩く 「なにかご用ですか?」 おれは背後から話しかけてくる何者かにそう言われたので、ほぼ条件反射的に返事をした。 「いや…ピアノが上手だから、聴きにきた。」
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