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゙ジリリリリ″
いつも通り目覚まし時計の音で目が覚める。
僕は体を起こしながらもしばらくは天井をぼーっと眺めている。
「眞~!起きたならさっさとご飯食べちゃって~」
どこからか母親の声が聞こえてきた。
天井から目を離し、軽く返事をした。
「わかってるよ~……」
返事がない。
僕の声は聞こえなかったようだ。
いそいそと制服に着替えると、台所に向かった。
「あぁ、おはよう。
ご飯早く食べちゃってね」
席についた僕の前にはご飯、みそ汁、焼鮭、あと少しの漬物が置かれていた。
僕は箸をとり、とりあえず目の前に置かれているものをつまんでいった。
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