§序章§

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一方 安倍家は真田家とちがい、戦闘のプロではない。 代々、占いや未来を見たり、化け物を調伏したりと怪しいことを生業にしてきた。 「(…まぁ御先祖が安倍晴明だしなぁ)」 昔の時代は真田家と手を組み、化け物たちを調伏していたらしい。 実際、安倍家は陰陽師の家系としては日本一の一族らしい。 今では占いなどで食いつないでいるように見えるが…。 「ほら、もうちょい急いで?」 「え~…まだ眠いのに…」 舞は眞を尻目にさっさと歩いていく。 「待ってよ~…」 こんな光景が毎朝の日課みたいなもんだ。 「(今日も普通…)」 僕らは淡々と時間を過ごしている。 いつも通り… いつもと変わらず…… そんな一日が一変するなど露ともしらずに……
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