きっかけ

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「さて来たわね」 なんとなく僕が変われた日の翌日。 生徒会長こと大神 八尋(おおがみ やひろ)先輩と放課後、靴箱の前で待ち合わせをしていた。 「それでは先輩」 「なにかしら?」 「これからどこに行くんですか?」 「ふふっ。そんな不安そうな顔をしないの。あなたにはこれからとあるクラブに入ってもらうだけ」 「はぁ…って、え?」 「なに?その間抜けな顔は?」 「失礼な。…じゃなくてですね。…なぜに?」 「変わりたくないの?」 そんなことをいたずらっぽく笑って言う先輩。 「…なんの部活なんですか」 「着いてからのお楽しみよ」 くそう。卑怯な。
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