暴君の登校

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清々し朝、黒髪をワックスでツンツンにたて、耳にピアスを着け、第一ボタンを開けながら学ランを着ている護が歩いていた。 何時も昼過ぎに起きる護だか、今日は友達の研二に学校にいこうと言われたので登校している訳だ。 ねみーと思いつつ歩いていると、目の前に金髪やら茶髪の髪色をして、護と同じ格好をした不良が女子生徒に絡んでいた。 不良A「ぶつかっといて謝りもしねえでどこいく気だコラァ」 不良B「調子のってんじゃねぇぞ!」 うわ~可哀想な奴ら、と思う護。何故かって? それはあの女子の事を知っているからさ☆ 女子の名前は「杉原綾」 この付近にある、上越中学のスケバンで、俺も入っている薔薇学連合の幹部の一人だ。 テコンドーを習っていて、男を軽く蹴り飛ばす。 そんなやつにあんな喧嘩が弱そうな奴らじゃ無理だな(笑)。 綾「ウッセエ。消えろクズ」 不良A「何だとくそアマ」ぶちギレて綾に向かってパンチを放つが、綾の蹴りのほうが速く、男の顔面にクリーンヒットした。 不良A「アベシ」 とよくわかない声をあげて地面を転がってった。 不良B「覚えてやがれ」 少し時代が古い捨て台詞を言い、逃げていった。 やっぱ綾の蹴りはすげえなと感心していると。 綾「護じゃん♪おひさー」 と綾に声を掛けられた。 護「よぉ。」 手を挙げながらそう答えた。 綾は、はっきりいって可愛い。出ている所は出ている。髪は明るい茶色に染めてありそれをポニーテールにしている。 服装は学校制服、スカートをミニスカにして履いていて、下にはスパッツを履いている。 護「何で綾がここに居るんだ?お前の学校こっち方面じゃないだろ?」 護は不思議そうな顔をしていった。 綾「今日、連合の集まりがある日じゃん。」 呆れた様子で答える綾。 あれ?そうだっけ と言い笑う護に覚えとけよという言葉とともに蹴りが飛んできた。 護「あぶねっ!」 そう言いつつ軽くかわす護。 綾「逃げんなコラァ」 雄叫びをあげながら護を追いかける綾。 逃げながら護は そうか、今日集会だったなぁと思い出した。だから研二が学校に行くぞと言ったのか。 そう 今日は薔薇学連合の月1の集会の日。連合に入っている人は、護達が通っている学校に来ることになっている。 薔薇学連合は、護達が通っている、押原中を筆頭に、綾が通っている上越中、北西中、富岡中、上川中、竜宮中、この六校の生徒達からなっている。
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