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身支度は済ませ、家を出ると少し足が重くなってしまった様な気がした。 学校へ向かう度に彼女の中で、別れへのカウントダウンをしている気分になってしまうから… 何度も通った通学路。 ――桜が咲くよ、見慣れた何時もの坂道に―― 今にも咲きそうな蕾を付けた桜を見て彼女は小さく息を吐いた 「嗚呼、別れを…」
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