一章

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「まず、お二人の名前から教えてもらえますか?」 「二宮祐紀、二十三歳K大学の電子工学科の院生一年です。専攻は音響工学。そして、こちらは北神愛香さん、北神さんは二十二歳だったっけ?」  北神はその言葉に無言で頷いた。二人の刑事に対しおびえている事は傍目から見てもいたいほどよく分かった。二宮は何とか彼女を守らないと、等といつのまにか考えている自分に気が付いた。 「後は全て私と同じです。K大学の電子工学科、院の1年、専攻は音響工学で、渡瀬教授の下にいました」
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