一章

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 刑事はその答えに、少し顔をしかめ、 「まあ、ここでこんな話をしていても仕方がないです。あなたがたが室内の物に手を触れたという話は残念ですが、とにかく中を調べても良いでしょうね?」  刑事の方も少しずつ語尾が荒くなってくる。二宮もこんな所で刑事の不興を買うつもりは毛頭ないので素直にその話を受け入れた。  刑事の一人はその話を聞いて携帯でどこかに連絡を入れた。どうやら、別働隊が近くで待機していたらしい。それからものの数分で研究室内はたくさんの刑事で埋め尽くされてしまった。そして、二宮と北神の二人は最初に研究室にやってきた刑事によって別の部屋まで連れて行かれた。
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