一章

12/50
272人が本棚に入れています
本棚に追加
/357ページ
「ありがとうございます。でも、我々としては北神さんの口から直接伺いたかったところですけどね」  光岡はいかつい顔に驚くほど柔和な笑顔を見せて北神に微笑んだ。 「はあ、すみません。以後気を付けます」  二宮はどうにも気のない返事を返す。 「それでは渡瀬教授が亡くなったあの日、どのようなことが有ったのか、お教え願えませんか?」 「どのようなことと言われても、普段とあまり変わりませんでしたよ」
/357ページ

最初のコメントを投稿しよう!