一章

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「そうですか、そして、二宮さんが研究室に戻った時には、既に渡瀬さんは倒れていたんですね?」 「ええ」  そう言って二宮は頷く。その行動を受け、刑事は北神に視線を向け、 「では、次は北神さんにお聞きします」 「はい」  北神は緊張した面持ちで刑事の顔を見返した。 「では、二宮さんと別れてからの事を話してもらえませんか?」 「あの日、二宮さんとは研究室の前で別れました。そして、優ちゃん、大池さんの研究室に行きました。大池さんは、お昼はもう食べていたらしいんですけど、そんな緊急の用事はなかったらしくて、私に付き合ってくれました」
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