石嶋祐樹

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空にはいくつかの星を眺める事が出来た。僅かばかりの雲はあったが、その輪郭ははっきりと捉える事が出来る。三日月より幾らかの時を経た月は幾分、様式美を欠いており、不格好に見えたが、夜空にくっきりとその姿を貼付けていた。 それは、6月、梅雨入りを何日か前に迎えた日の夜空としてはおおよそ申し分ないものだと言って良かった。
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