出会い

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紫音「休憩行きまーす」 「いってらっしゃい」 今日のまかないは何かな、あの街を出てから1ヶ月経った。 少しだけどこの街にも慣れて新しくはじめたバイトも慣れてきた 私の名前は藤村 紫音(ふじむら しおん)18歳の高校3年生 本来なら高校3年生というと受験やら就職活動やったりと大変な時期 でも、私にはそんな余裕はない まかない食のカレーをお皿に装い席に着こうとしたとき 「ねぇ、俺の分もつい出てくれない。すぐ戻るから」 そんな声が聞こえて振り向くと、同じバイト先の先輩が走り去った 紫音「はぁ、何で人のまでしないといけないのよ」 そうブツブツいいながらも言われた通り準備をしてしまう自分・・・ カレーを装いでテーブルの上に置いて、私は奥の席に座り食べ始める 食べ初めてすぐにさっきの先輩がやってきた 「あっ、サンキュー」 一言礼を言われ「いえ」とだけ返事を返しまた黙々と食べ始める ガタンッ 音が聞こえて顔をあげると先輩が私の向かいに座っている どうしてわざわざ此処に座るのか、席はたくさんあるはずなのに そんなことを思いながらもまた再びカレーへと意識を戻した 「なぁ、あんた新人だよな」 紫音「そうですけど何か?」 「俺、青山 甲斐 あんたは?」 紫音「藤村です」 甲斐「藤村 何?」 紫音「紫音、藤村 紫音です。宜しくお願いします」 甲斐「こちらこそ、宜しく」 ううぅっ 気まずい、私は男の人が苦手なんだよなぁ、男だけじゃない初対面相手が苦手 ささっと食べてしまって屋上で時間潰そう 食事を急いで済ませ立ち上がる 紫音「失礼します」 それだけ言い残し屋上へ向かった
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