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今は夏休みでバイトには出来るだけ多く入れてもらえるようにシフトを組んでもらっている。
亡くなった父は会社を経営していて財産だけは残してくれたけど、それは私を引き取った親戚が学費やら何やらと言って使っていて残りも少ない
まあ、それでも大学を卒業するくらいの貯えはあるのだけれど、出来れば貯金として残しておきたい
だから、生きていく為にバイトは私にとって必要不可欠なんだ
屋上に行き、少し入り口から隠れた場所にあるベンチに腰をかけて空を見上げる
雲ひとつなくいい天気
こんな気持ちのいい日は歌いたいな
カサッ
人の気配
せっかく気分よかったのに・・
気配のした方に顔を向けるとさっきあった青山 甲斐がタバコを吸いながらこちらを見ていた
私は立ち上がり一礼をしてここを立ち去ろうとすると
グイッ
腕を捕まれた
紫音「何・・・・・・・・ですか?」
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