6人が本棚に入れています
本棚に追加
和美が駆け出す。
怖いものは何もない。
傍らには仲間がいる。想一が、長太郎が、真帆が続く。
信じた絆を胸に。
心は、再発のこの場所に。
【武装中学生】は丘から覗く、朝日の中へと入っていく。
途端、広い森に銃声が鳴り響く。
夜明けはここに。
いずれ出会うことを夢見て。
けれどそんなことは無いと理解した上で、彼女は、彼らは、戦うことを決意した。
生きていれば困難にぶつかることもあるだろう。
諦めなければならないことだってあるだろう。
だがしかし、決して忘れてはいけないことがある。
人は/あなたは
一人ではないということ
間違いに気付いても遅すぎることなどない。彼らのように。そんな彼らの───【武装中学生】の姿を、どうか覚えておいてほしい
どのような結末であれ、どのような凄惨な過去があれ、生きている限り希望はある。
彼らには残念ながら掴めなかったものが、目の前にあるのかもしれない。
なら生きて。確かめてみるといい。
未来は輝く
そう───きっと───
FIN
最初のコメントを投稿しよう!