窃盗

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……………………………… 「ハイ。八万円ネ。」 カタコトの日本語でお金を差し出してくるアジア人からお金を受け取った。 俺達二人は四万円ずつを受けとると港から離れた単車に向かって歩き出す。 アジア人は俺達が乗ってきた白の軽自動車に乗り込み船の中へと消えて行った。 「たったの四万円じゃ割りに合わへんなぁ」 和也は口を尖らせて財布の中のお金を数えては口角を少し上げニヤリと笑った。 口では不満を漏らしていてもお金を見て明らかに気分は上がっているらしい。
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