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ルイの寝顔を見ると
時々想う……。
何故、
私はルイを求めたのか…。
何故、
ルイは男の私を受け入れたのか…。
私がルイを求めたのは…。
レオンが…
レオンが私を散々引っ掻き回し、
私を独り残して、
海の向こうへ行ってしまった寂しさを、
埋めるためだったのかも知れない。
ルイはどうして…。
どうして私を受け入れた?
視線で問掛けても
答える理由(わけ)もない。
……いや、
無理には聞くのは止めておこう。
無理に聞けば
音を成して崩れてしまう。
愛は永遠だが、
硝子のように儚い……。
そして……、
指の隙間から溢れ落ちる砂の様に
愛もまた、
この手をすり抜けてゆく……。
現在(いま)の私から、
ルイが消えてしまうのは
苦しすぎる…。
答えは
いつの日か
終焉(おわり)が来たら聞くとしよう…。
―――だから……
その時まで
私の腕の中に
居てくれないか――
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