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イチロー「確かに、嘘じゃないみたいだね」
イチロー「ところで、最後にもう一つ聞きたいんだけれど」
マミ「何かしら?」
イチロー「さっきの魔女、万が一の時は僕が倒してしまっても問題はないのかい?」
マミ「…………」
マミ「……ど、どういう意味かしら?」
イチロー「言ったままの意味さ」
マミ「冗談だと思うけれど……魔女との戦いは遊び半分で出来るものじゃないわ」
マミ「一般人の先生じゃ魔女と戦うことなんて不可能でしょうね」
マミ「だから……そんな馬鹿なことを考えるのは止めてくださいね」
イチロー「そういうわけにもいかない、僕は一応君たちの教師だからね」
イチロー「教え子を守るのは教師の務めじゃないのかい?」
マミ「…………」
マミ(何なの……この先生の自信は……?)
翌日、昼休み、屋上
イチロー「…………」
イチロー(やれやれ、まさかオフシーズンでやって来た街がこんな状況だとは)
イチロー「……魔法少女、か」
ほむら「何を考えているのかしら?」
イチロー「ほむらちゃん、か。いや、この街では驚くことばかりでね」
ほむら「……あなたが何者なのかは掴めないし、なぜキュゥべえが見えるのかも分からないけれど」
ほむら「これ以上、この問題に首を突っ込まないことね」
イチロー「心配してくれているのかい?」
ほむら「勘違いしないで、私はこれ以上目の前で平穏な日常を奪われる人の様を見たくないだけ」
ほむら「あなたは何も知るべきじゃない、魔女のことも、魔法少女のことも……」
イチロー「君は何のために戦っているんだい?」
ほむら「……?」
イチロー「魔法少女になるにはあの白い生き物と契約をするらしいね」
イチロー「その際に何でも好きな願いを叶えてもらえると聞いたけれど……」
ほむら「…………」
イチロー「君は一体何を願ったのか、よければ聞かせてくれないか?」
ほむら「……あなたには関係のないことよ」
イチロー「ふむ、言いたくないんだったら構わないよ」
イチロー「ただ……困ったことがあればいつでも相談に来て欲しい」
イチロー「助けが必要になったら、僕は必ず君の力になる。約束だ」
ほむら「…………」
放課後
イチロー「さて、色々とやることは多そうだ……」
ピリリリリリッ!!
イチロー「電話……?もしもし?」
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