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「それよりもだ。本当におま・・・・ルゥさんが”あの”霧島桜なのか??」
おもわずきいてしまった。
「あのってなんだ??」
ルゥさんは、どこか嬉しそうにきいてきた。
「霧島桜。享年十七歳。秋葉原にて何物かに殺害される。人気のあるレイターだったため、殺害現場には数多くのファンが訪れ、冥福を祈った。知られてはいないが、俳優のスザクと女優のランの一人娘。二人はこの事件をきっかけに、芸能界を引退した。ちなみに犯人は今だに捕まっていない」
というか、犯人が分からないんだけどな。
俺の話しを聞き、ルゥさんは一瞬悲しそうに、瞳を閉じたが、直ぐに目を開き俺を見つめた。
ちなみに俺はみたらし団子を食べながら、話しをしている。
ルゥさんから目が離せない。
「まぁありがと。なんかわかった」
「そりゃ良かった」
ルゥさんが微笑んだ。
ドキッとする。
俺は赤くなったであろう顔を伏せ、食べるのに集中した。
「話はわかったから出てけ。隣の国に行ったら、デス・ウィングというギルドに行け。霧島桜に紹介されたとな」
「わかった」
俺は素直に話しを聞き、その場を出た。
ルゥさんの顔を長時間見てられない。
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