始まり‐8月15日‐

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俺は公園目指して全速力で走った。 強い日差しがジリジリと俺を照りつける。 公園に着くと彼女はいつものようにブランコに座っていた。 「あ、ヒビヤ! 今日は来ないかと思ってたよ」 可愛らしい声で俺の名を呼ぶ。 「ごめーん、ヒヨリ」 彼女はヒヨリという名前だ。 名前まで可愛いって/// 俺はヒヨリの隣のブランコにすわった。 「あ!猫ちゃん!! おいでおいで」 よいしょっ と黒猫を膝にのせ、撫でた。 あぁ 俺、その黒猫になりたい… 「どうしたの?ヒビヤ」 はっ!俺は何を考えていたんだ!? 「何でもない! そ、それにしても暑いな。 俺暑いから夏は嫌いだわ」 とっさに話題を変えた。 「私も。」 彼女は神妙な顔つきで言った 「私も、 夏は嫌いかな」 猫を撫でながらいつもの彼女とは違う ふてぶてしい口調に俺はびっくりした。 それにきずいた彼女は 「だ、だって お肌やけちゃうもんね!」 歯切れの悪い言い方に 少し疑問を感じたが そんなけ夏が嫌いなんだろう と思っただけだった。
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