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俺は公園目指して全速力で走った。
強い日差しがジリジリと俺を照りつける。
公園に着くと彼女はいつものようにブランコに座っていた。
「あ、ヒビヤ!
今日は来ないかと思ってたよ」
可愛らしい声で俺の名を呼ぶ。
「ごめーん、ヒヨリ」
彼女はヒヨリという名前だ。
名前まで可愛いって///
俺はヒヨリの隣のブランコにすわった。
「あ!猫ちゃん!!
おいでおいで」
よいしょっ
と黒猫を膝にのせ、撫でた。
あぁ 俺、その黒猫になりたい…
「どうしたの?ヒビヤ」
はっ!俺は何を考えていたんだ!?
「何でもない!
そ、それにしても暑いな。
俺暑いから夏は嫌いだわ」
とっさに話題を変えた。
「私も。」
彼女は神妙な顔つきで言った
「私も、
夏は嫌いかな」
猫を撫でながらいつもの彼女とは違う
ふてぶてしい口調に俺はびっくりした。
それにきずいた彼女は
「だ、だって
お肌やけちゃうもんね!」
歯切れの悪い言い方に
少し疑問を感じたが
そんなけ夏が嫌いなんだろう
と思っただけだった。
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