第5章

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「えっ橘君、自分の部屋番知らないの?なんで??」 普通外部からの入学生でも入学式の一週間前には寮に入っている。 なのに部屋番を知らないと言う俺に栗山は不思議そうに聞いてきた。 (やっぱそうなるよな) 二人の様子に苦笑いを浮かべながら俺は事の成り行きを説明した。 ──── 「それにしても橘君と理事長が知り合いだったとはねー」 話しを聞いた栗山はしみじみとそうつぶやいた。 戒斗さんの実家である黒須財閥は日本有数の財閥らしく、この学園で一番権力のある生徒会長ですら戒斗さんには逆らえないらしい。
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