第5章

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「まずは鍵をもらいに寮長室行かなな!」 声を弾ませながらそう言う滝本は、何が楽しいのか鼻歌を歌っている。 そんな彼の様子に一抹の不安を抱きつつ椿は寮長室に向かって歩を進めた。 Side杏 ほんとウザいんだけど。 あっ皆いきなりごめんね。 初めまして栗山杏です。 僕は今、目の前にいるバカをどうしまつしようか悩んでます。 このバカの名前は滝本千里。 この汚ぶ…汚物みたいな男は不本意ながら僕の幼なじみなんだ。 ほんっとーに不本意なんだけどね。 こいつは派手な見た目のせいでチャラ男だなんて言われてるけど、実態はただの腐男子だよ。
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