第5章

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最後に俺の頬にキスしてきた寮長は、全身の毛を逆立てて威嚇する栗山を笑って躱(カワ)すと「何かあったら遠慮なく言うんだよ」と言って部屋へ帰っていった。 本質的にはいい人なのだろう。節操のなさが全てを台なしにしているが… ちなみに滝本は鼻血を垂らしながら親指をたててこちらを見ていたので無視しといた。 一度病院に行ったほうがいいのではないかと心配になる。 寮長と別れた俺達はエレベーターに乗り込む。 開閉ボタンの下にあるカードリーダーにカードを通すと自動的に10階が表示され、静かに動きだした─── Side椿 END
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