第5章

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長い廊下を歩き椿は自室に向かう。 一部屋一部屋の間隔が広いうえに201号室は一番奥の部屋であるため、エレベーターから結構な距離がある。 栗山は椿の陰に隠れるようにして歩き、滝本は「生徒会こい、生徒会こい」と何やら電波を発しながら歩いている。 しかし滝本の望みも虚(ムナ)しく無事部屋に辿り着いた椿は部屋の鍵を開けたのだった─── Side椿 拝啓 黒須戒斗様 あなたの金銭感覚は異常です。 一度カウンセラーに相談することをお勧めします。 敬具 橘 椿
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