第5章

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衣類と書いてある段ボールはさらに春夏秋冬それぞれの季節に分けられている。 とりあえずこれからの季節に着る春物だけ残し、あとは段ボールごとクローゼットにしまう。 春服が入った段ボールを開けると何着か知らない服が入っていた。 おそらく戒斗さんが犯人だろう。 思えばあのベッドもソファーも、50インチはあるだろうテレビも俺が用意したものではない。 戒斗さんが用意したであろうその家具は黒と白で統一されていて、彼のセンスのよさが窺える。 何から何まで世話を焼いてくれる戒斗さんに感謝するものの、その規模のでかさに萎縮(イシュク)するのだった。
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