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全寮制の学園に入ればそう簡単に会えなくなる。
だからこそ栗山は疑問に思ったのだが、椿はその顔を悲しそうに歪め
「もういないから」
とだけ答えた。
その言葉を聞いた二人は目を見開き椿を見つめていたが、「そっか」とだけ言い口を噤(ツグ)んだ。
あの滝本でさえ空気を
「過去ありキター!」
……少しはよんでほしいものだ。
暫く気まずい空気が流れていたが椿はおもむろに口を開き
「俺がこの学園に来た理由、聞いてくれる?」
二人にそう尋ねた────
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