第6章

3/27
前へ
/450ページ
次へ
学校に近づくにつれ部活をしている生徒の声が聞こえてくる。 (朝からご苦労なこった) 朝が苦手な俺は朝練を頑張る生徒達を横目に校門をくぐる。 門を抜けた先には桜並木が広がっていて、今はもう満開の時期をすぎており桜が散り始めている。 風に吹かれる度に花びらを散らす桜を見ながら歩いていると、一本の桜の木の下に人影を見つけた。 その人影は着ている制服から女生徒であることが分かる。 翔の取り巻き達が原因で女が苦手な俺はそのまま通りすぎようとした。 しかしすれ違う瞬間にチラリと何気なく視線を向けた俺は思わず足を止めてしまう。
/450ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1626人が本棚に入れています
本棚に追加