第一部

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そして…ねぇ?君、僕は自分を改善することに決めた。13歳の時に自然の霊と合体したっけ…今じゃベートーヴェンの第九なんて聞いたら発狂する。もう一度言う。僕は自分を改善することに決めた。なんでかわかるかい?行き止まりまで、来てしまったからなのさ、過去に遡って、自分で目をそらしている部分を、きっと改善する。 今年中に、彼女ができたらね。 明日、絵の具が届いたら筆は快活に働いてくれるだろう。しかし俺の日々はあの打ち克ちがたきアテネのスキを見抜いた日から何一つ変わっちゃ居ない。僕はあの四国の可哀想な人のために誓えるさ。 自分を改善することを。そして、この世がまんざらでもないってことを証明してやるよ。昨日、あんまりタバコを吸わなかったから、水がものすごく美味しかった。人間、誰だって、どんな悪人だって窮地に立たされたり、腹が減ったら同じ、特に水なんかは、極めて乾いたらの場合だけど。豪傑は別の話しで。君への説教はこれくらいにして、さぁ、今日も描かなくちゃ。 🍸❤   〓〓🌃
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