1、タイムスリップ

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「俺は……日本、それも2000年から」 「2000年、100年前かぁ」 女はガムを食べながら、携帯を思わしきモノを取り出した。 そして何かを打っていく。 携帯電話。 家には無かったけど、あんなのじゃ無かった。やっと開閉式の新型携帯が出た頃だった そもそも携帯は普及し始めたのも90年代後半から。 「それは追い追い説明した方がいいかぁ」 女はボタンを打っているのではなく、3Dの様に飛び出たのをタッチして操作していた。 「2000年かぁ、その頃ってスマートフォンとかあったの?」 「すまーとほん? 何それ」 100年後の未来はどうも、落ち着かない。 秋葉原もガヤガヤしてたけど、今の秋葉原はもっとガヤガヤしてて、それに『萌え』だかなんだかも沢山ある。 そんなにゲーム機などが無かったから、当時の秋葉原はまだ電気の街だった。 「ああ、ごめん。言い忘れてた。私の名前は秋坂瑠奈(あきさかるな)。アイドルグループ、『ギャラクシーズ』のリーダー」 「はぁ、俺は屋久島梓朗(やくしましろう)。高校二年」 ギャラクシーズ。宇宙、銀河などか。 瑠奈と云う名前、ルナ、つまり月と云う事か。 それなら他のメンバーは『ソル』とか『サン』とか『アース』とかなのかなぁ 「じゃあね、ゲームの開始は明日からだから!」 そう言って家からたたき出される。 『ゲーム』とは何だ。一体何の『ゲーム』だ。 謎は深まるばかりだった
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