第二話 帰るべき場所

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パタン、と静かに部屋のドアを閉める。 そして、深呼吸。 ―――…緊張、した。 千代美さん、また俺を気遣ってたなあ …まあ、当然 か。 ――もう少し愛想良くしておけばよかったかな そんなことを思いながら、体をベッドに投げ出す。 ぼんやりと天井を見る。 ああ、たしかこの天井裏 昔ネズミが出たんだっけ。 …その時父さんが必死になって捕まえてたなぁ ふふ、今でもよく思い出せる。 今ならよく、思い出せる。
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