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父さん―――…
やめろ
もう、思い出すな。
そう誓ったんだから。
父さんと約束したんだ。
俺は枕に顔を埋め、必死に目を閉じた。
―――ああ、なにもかも 夢ならいいのに。
叶わないことはとっくに解ってるけど
どうか、
どうか夢の中だけでも
幸せな夢を。
そして俺はまた、叶わないことを 願うんだ。
―――俺はまだ知らなかった。
この瞬間から、俺達の闘いが
物語がはじまったんだ―――…。
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