第三話 暗闇にて

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第三話 暗闇にて

―― ――――― ――――――――― ―――ここは、どこだ。 ……暗い …なのに、床がわかる。 奥行きもある。 ――変な感覚だ。 …夢、か。 ―――その時 目の前に女の子が現れた。 それはあまりにも唐突で、何が起こったのか 瞬時には理解出来なかった。 背中に衝撃が走る。 どうやら腰を抜かして後ろに倒れてしまったらしい。 ――痛い… ―――あれ、「痛い」…? ―――夢なのに、痛みを感じる… そんなことを思いながらも、おそるおそる視線を目の前に戻すと 俺はまたも目を疑った。 色白の華奢な体を被うシャープなラインのワンピース。 青を基調とし、白いラインやらリボンやらがアクセントとなっている。 その短めのワンピースから伸びた長い脚には、シルクのような光沢があるニーハイソックス。 短めの黄金色の髮は、毛先まで綺麗に染まっている。 その髮から覗く菫色の瞳は、こちらをじっと見据えていた。 無表情でどことなく大人びた雰囲気から、年は俺より上かと思ったが、案外近いかもしれない。 俺はしばし考えた。 ……コスプレ?
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