第三話 暗闇にて

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『……よろしい ですか ?』 少女は相も変わらず無表情で問いかける。 …自分から言ってきたのに、何をこの子は躊躇っているんだろう。 しかし、「躊躇う」感情を持っているなら… この子は人間、かもしれない。 少なくとも俺には そう感じた。 「ああ。」 迷いもなく軽い気持ちで返事をする俺に、その子も淡々と言葉を発する。 『了解しました。 それでは続いて ユーザー名 パスワードの入力を して下さい 。』 途切れた言い方が少し気になりつつも、俺は疑問を口にした。 「入力……って、口に出して言え…ってこと?」 『はい 。』 ユーザー名… パスワード… …なんだかオンラインゲームの中にでも入ったみたいだ。 ―――まあ、これも適当に答えればいいか。 「ユーザー名は…ヒカリ。パスワードは……」 パスワードは…
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