第三話 暗闇にて

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「“明日、また明日、また明日と”。」 咄嗟に思いついた言葉が、それだった。 シェイクスピアの『マクベス』。 有名だし、結構好きだったりする。少しなら暗記しているが… ――なにもここで使わなくてもよかったじゃないか…。 つい先刻の失言に後悔しつつ、改めて貰おうとすると 『了解しました。』 ―――遅かった…。 項垂れている俺に、遠慮無く話す少女。 『登録が完了しました。では 、エリア内を軽く 説明します 。』 ―――エリア、内…? 俺が少女に問いかけようと頭を上げると、相手は間髪入れずに話してきた。 『この世界のエリアは 、多様に存在します 。その時々に応じて 様々なエリアが生まれます 。その反面 エリアに亀裂が入り 、エリアが消滅する恐れも あります。』 …亀裂? よくわからないで聞いていた俺は、その単語だけ妙に違和感を感じた。 それでも黙って話を聞いた。 …と言っても、俺に話す余地など全くと言って無かったのだが。
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