第三話 暗闇にて

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『ここでのプレイヤーは 主に“ファイター” と “コモン”と呼ばれる役職に 分けられます 。コモンの場合 一つのエリアを本拠地とし 、 自分の能力を 他のユーザー達と協力し 高め合って下さい 。 』 すると、少女は珍しく少し間を空け 話した。 『…ファイターの場合 まず自分の属性を決め 武具を調達 。そして 幾度の戦いを経て 経験値を上げて下さい 。 経験値が上がると レベルが上がり 上級者となります。 初心者には 、 闘う前に “パーティー”に入ることを お勧めします 。』 …疑問符だらけだが、なんとかなるだろう。 ――結構慣れてきたな…。 あとは―――… すると、少女はまた 話を進行した。 『私の説明はここまでです。詳しくは 他のユーザー達に尋ねてみるのが 、 得策でしょう 。 それでは早速…』 「ちょ、ちょっと待って!」 俺は必死に少女の言葉を遮った。 意味がわからない。 話すだけ話して俺には何も言わせないなんて、理不尽すぎる。 「さっきからエリアとかコモンとかファイターとか言ってるけど、俺はよく解らないし…というか、これ夢なんだろう。なんでこんなに感覚が――…」
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