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俺はゆっくり立ち上がり、ズボンに付いた土や草をはらった。
――――あれ?
なにか妙に違和感を感じ、恐る恐る自分の体を伺った。
――――!?
…服が、違う。
肘と膝まである半袖半ズボン。
どちらも真っ白で、なんだか質素な生地だ。
まるで奴隷になった気分になる。
―――…夢…なんだよな?
ハッとさっきの少女の言った言葉を思い出した。
『…夢だと 思いますか?』
―――…なんなんだよ。
―――夢、だろう…?
必死に自分に言い聞かせた。
それでも不安は消えず、只々募っていくばかりで…
俺はこの広い場所で ただ一人
震えることしか出来なかった。
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