第四話 夢の夢

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――――コツン なにかが俺の足にぶつかった。 衝撃はあまり無く、膝まであるかないかの大きさだった。 ―――なんだ? そう思って下を向くと、ポワポワと白い毛の生えた生き物が、俺の足に顔を埋めている。 ―――…猫…かな…? 俺は、自分の他でも誰か…それがたとえ猫だったとしても、「一人じゃない」と安心できた。 思わず手を伸ばす。 ――――その時 そのなんとも愛くるしい姿のソレは、ゆっくりこちらを見上げた。 俺はしばし見つめられていた。 ――――そのつぶらな、まるで血を見ているかのような …真っ赤な瞳で。
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