第四話 夢の夢

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その群れは、弧を描くように 自分に飛びかかってきた。 今まで小さいと思っていたが、いざ目の前に来ると、とても迫力があった。 …と言っても、今の自分には そんなことはどうでもよかった。 殺される。 そう感じて5秒。 最期のカウントダウンが始まった。 もう、何も思わなかった。 思う余裕さえ無かった。 ただ目を閉じ、頭を両腕で覆った。 5 …此処で、初めて会ったのだ。 これから自分を巻き込む元となる あの少女に。
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