Not like the World

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彼女エレン=バーシャルはいわゆる探検家らしい 鉱山や遺跡にはいり金になるものを見つけては持ち帰って都市や町で売っている 「最近は全然だめね鉱山は全部取りつくされてるし遺跡なんてミサイルやら爆弾やらでぶっこわされて土の中よ、もうほとんど放浪者状態だわ」 「………」 「メア、あんたさっきから無視してない?それとも砂嵐できこえないの?」 「……」 「質問に答えんかい」 ドコッ 殴られた 「ごめん、人とこんな風に話すの久しぶりで」 「それはまぁ仕方ないわね」 メアはエレンと一緒に町まで歩いている 目的地もどこに行くかも決まってなかったことをエレンに伝えたところそれならばと同行を提案してきたのだ 「で、メアって歳いくつ?」 「……忘れた」 「おじいちゃんかっ!!見た感じ私と同じぐらいの歳だよね」 「どっからきたの?」 「……知らない」 「メア君さっきとあんまり変わってないような気がするな~これ会話成立してるのかしら」 「僕からもエレンに質問していいかな」 「ええいいわよ、どんとこい!」 「何で世界は滅びないのかな」 「重いよ質問が、ギャグで言ってる?」 「真面目にきいてる」 「そうか、そうだな~確かに今、世界はいつ滅びてもおかしくないなどこ行っても戦争、紛争、追い打ちかけるように環境汚染や貧困化、盗みに殺人、ドラッグ、滅んでしまえって思ってる人も少なくないはず、けどねそれと同じぐらい平和になってほしいって思う人もいると思うんだそれに滅ばないように頑張ってる人もね、そういう人たちがいるからこれだけ腐りきった世界でも腐り落ちはしないんじゃないのかな」 「エレンこの世界が好きなんだね」 「うん、大好き」 「もう一ついいかな、どうして僕を助けてくれたの」 「さっきも言ったでしょ今この世界は腐りきってんの!悪い奴ばっかなんだから、そんな世界で死んじゃったら誰であろうと地獄行きよ、地獄に落ちようとしてるやつ見かけたらそりゃ助けるわよこの世界の方が地獄よりいくらかマシなはずでしょ」 「あははははっ」 「何で笑うのよ」 「ごめん、なんかわかんないけど笑えた、そうだね僕は世界が嫌いだけどエレンが平和にしたいと思うなら僕もそう思うよ」 「なっ!?何言ってんのよメア」
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