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うれしかった
まだ少ししか話をしていないけれど
自分と接してくれて
質問に答えてくれて
希望をもっていて
世界が好きだといってくれて
「ダメじゃないんだな」
「なんかいった?」
「いや、なんでもないよ」
救えるかもしれない
今度こそ
彼女が一緒なら
「メア君、もう少しでこの砂嵐ともおさらばだよ」
「うん!」
「んじゃラストスパートぉぉー!!」
エレンが僕の手をとってひきながら走り出す
「エレン、腕がちぎれそうだよ」
「あともうちょいだから、頑張れっ!」
そして砂嵐をぬけた先で僕が見たのは
「どう?少しはこの世界もマシと思えるでしょ」
どこまでも続く青い空だった
「うん、悪くない」
「町までもうすぐだ、行くよメア」
エレンはそのまま腕をひいていこうとする
「エレン、もう手を離してもいいんじゃないかな」
「え~、メアは私と手をつなぐのそんなにいやなの?」
「いや、エレンがつなぎたいならずっとつないだままでいいよ」
「何言ってんのよ!!さっきから」
そういうとエレンは手を離してくれた
「エレン、なんだか顔赤くないか?」
「うっさいわっ!さっさと行くわよ」
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