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「あっ、見えたよメア」
「言わなくても見てえているよエレン」
どこまでも続いていた砂漠の向こうに建物のようなものがみえる
「もうすぐよがんばって」
とエレンが僕に言ったであろうがその声は別の音にかき消された
ブロロロロロロー
メアの後ろと左右から轟音が聞こえてきた
「あれは、サンドモービル!?」
サンドモービルとよばれた乗り物はエンジンを轟かせながらこちらに近づいてきた
「ヒャッハーー!!」
チッ
エレンが舌打ちしたのがきこえた
「こんなところでどうしたの~?お嬢ちゃん」
一番大きいサンドモービルに乗っていた金髪の男が降りてきてニヤついた顔で言った
「別に、あんた達に話す理由なんてないわ」
「ハッハッハッハー理由なんか無いか、確かに世の中理由の無い事の方が多いなー?理由も無く脅し、殴り、攫う、そして」
男はそういいながら銃をとりだし
なんのためらいもなく
感情もなく
エレンに向けて引き金をひいた
ダァーーーーン
「殺すのさ」
エレナの身体がゆっくりと倒れていくのを
僕は
みていることしかできなかった
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