眠いけどお姫様を王都まで護衛

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僕を謁見の間まで連れてきた兵士は中々に高位の人だったらしい。それも頭のほうの。 謁見の間に入るときも声もかけずに堂々と入っていったし、それに対する王様の反応も『お前はまったく…』ってな具合だったから中々の信頼関係だと思う。 「さて、旅の者よ。娘を救いここまで護衛してくれたこと、礼を言う」 「いぇいぇ~助けたのは道を聞きたかっただけですし護衛はお金もらえるからですから~」 正直ポーカーフェイスに自身がある僕でもこの男の眼から逃げれる気はまったくしなかった。 こういう場合は大人しく事実をしゃべるのが得策 「ほぅ?王を前にすると大概は嘘八百。事実を語ろうとするものはおらんのだが」 「だって貴方の眼からは逃げれる気がしないんですよ~」 「ふむ。確かに私の眼は魔眼。『心見の魔眼』といわれいるものだ。強く隠し通したいと思っているものは見ようと思えば見れるが相手にも伝わってしまう」 「そんなことしたら牙むいちゃいますよ?」 僕がそんなことを言うと周りの騎士たちが剣に手をかける 「よい、おぬし、歳はいくつだ?」 突拍子のない発言についキョトンとしてしまったがすぐに持ち直し姫サマと同じ10歳に設定した 「10歳ですが…」 「そうかそうか!実はエルは王族のためか同い年の”女友達”がいなく」 「ちょちょちょっとまってください」 この人さりげなく爆弾発言したよな 「え?なんで女友達?」 かなりビックリしたので口調が素になってしまった。通常ならなんともないが相手は国のトップ。少し取り乱した 「エルが言っおったのだが…?」 「あいつ後でアイアンクローだな」
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