槻谷純夏

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ただ今年は違う。 私は色々考えた。ストレスか… ただ、色々考えても「脳」にある出来事はただひとつだった。 恐れていた事が、なんとなく、実現されているような気がした。 九月になってからしばらくして日常生活を送るのが不敏になった。 会社を辞めたいと思った。 しかし今の次期に会社を「紙」ごときでで専業主婦になるという理由で辞める事はどう考えても不可能だった。(玲二はもう「ここ」にはいない) そうじゃなければゴキブリの死骸を飲み物に入れて上司のデスクに置いてまわらないのだ。(「それ」だけじゃないが) ただ、日々、胸の痛みが増してゆくだけだった。
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