槻谷純夏

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…なんかもう、自分、何年生きてるんだろう。 感情の無いはずの私に… ただ、この季節になると私の体内リズムが狂う。 ただ、もしもあの事が原因なら、本当にあの事が原因なら、徐々に記憶が薄れていくはずなのだが… 目をつぶって、だまってればこの季節は過ぎ去る。 今年はなんとかこの「精神病」のような症状を乗り切れそうだ。 ただ、来年は絶対瀕死の重体になる自信がある。 私は、特に生きる気もないけれど、生きてる意味なんかもっとないがここで、いや、後一年で死ぬのもなんだか虚しい。 だけど取り分け生きる気力もなかったから、そのままでいいと思っていた。
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